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「いや、あたしの妄想空はこうなのだ!」
“空は内心で彼女に押し倒されてもいいと妄想を抱き、発熱していた”。
「いえいえ、俺の妄想先輩はこうっすかね」
“鈴理はキスをしたいが、まあ今日は健全でいいかとその場を流す”。
「…………」
「…………」
“空は思った。早く俺を押し倒して先輩!”
“鈴理は思った。早く空と一緒に帰りたい!”
“今日こそエッチをするっす!”
“今日も健全に過ごそう!”
「…………」
「…………」
“まったく……空はあたしの邪魔をする気か?”
“いえいえ、俺は健全にストーリーを作っているだけです”
“これでは攻め女と受け男小説ができないだろう?”
“ちゃーんとできているじゃないっすか。健全っすけど”
「…………」
「…………」
“ええい、あんたが邪魔するからあたしの求めている攻め女と受け男が作れないではないか! これは布教予定だぞ!”
“あっはっはっは! 先輩が邪魔するから俺の求めている攻め女と受け男が作れないんですけど!”
ポキッ、シャーペンの芯が折れる音がした。
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