そのあたし様、獣につき、充電必須

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「そういえば、もうすぐテスト期間。ああ、また空と共にいる時間が減る。可哀想なあたし。我慢ばかり強いられ、そろそろ限界なのだよ。限界のあまりところかまわず空を押し倒してしまいそうだ!」  それはいつものことだ! 「プラトニックラブに付き合っているのだから、たまにはあたしの要求に付き合っても良いのではないだろうか? いけないか? そう思うのはいけないことだろうか。あたしは好きな男に触れたいと思っているのに、空はそうではないと?!」  健気にアータの我儘に付き合っているのは俺なんですけど! 誰が好き好んで受け男をしていると……ああもう、分かりました、分かりましたよ。  だから大きな声で嘆かないで下さいって。小っ恥ずかしい! そんなに充電切れなんですか? 「先輩、いつ空いていますか? 道端で押し倒されちゃ敵いません。俺も逃げてばかりですし、たまには貴方の要求にお付き合いしますよ。ただしエッチは駄目ですからね」  念を押しつつ、俺は鈴理先輩の要求に付き合っても良いと返事した。  俺とてストイックな男じゃない。彼女と過ごしたい気持ちはある。人並みにはカレカノの時間を楽しみたいと思っている。ちゃーんと思っていますとも。 「堅物め」  何故エッチが駄目なのだとぶつくさ文句を言うあたし様に、思わずため息。     
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