そのあたし様、獣につき、充電必須

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 それをして、もし、大事になったら、十中八九男が責任を取るんですって。女の貴方も大変な目に遭うでしょう。  これはお互いのためです。少しはこっちの気遣いに感謝して欲しいんだけど。  どうしても二人きりになりたい肉食お嬢様のために、俺は我が家に彼女を呼ぶことにした。平日土なら両親は共働きで家にいない。お金もかからず二人きりになれるし、先輩のあらやだぁなことも、まあまあできるのではないだろうか。  ただし断固としてエッチはさせない! お互いのためだ。絶対にさせない!  それに、まあ、少しくらいなら触れても良いだろう。うん。恋人同士なんだし。うん。俺も。うん。なんでもない。うん。  この時の俺は甘く見ていた。本当に甘く見ていた。  ちょっと触れさせれば、彼女も満足するだろうと安易なことを思っていたのだ。  それが大間違いだったと気付くのは、土曜の正午。  習い事を休んでまで我が家に来た彼女は、本当に欲求不満だったらしく、家にあがるや玄関先で壁ドン。前触れもなしに耳に齧りついた。 「アイタっ、せ、先輩。いくらなんでも早いんじゃ」  俺の中ではのらりくらりと一緒にカップ麺を啜って、他愛もない話をして、それからちょーっとあらやだぁという流れを想定していたのだけど。     
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