某俺様、萌えに想いを(前編)

2/38

18人が本棚に入れています
本棚に追加
/252ページ
 私立エレガンス学院、2年F組女クラに所属している竹之内鈴理は俺の彼女だ。  神様もびっくりな変わり者で男ポジションを夢見、本物の男を強引に女ポジションへと立たせるという、ある意味凄い人。雄々しい性格且つ、肉食動物のような貪欲さがあるため、日々彼氏の貞操は危機に曝されている。  だけど彼氏に対して攻めモードで意地悪、強引、あたし様でも、普段の彼女はとても頼り甲斐がある女性だ。  友達やクラスメートにも定評のある、頼れる姉御さん。どうして彼氏にはそういう姿を見せてくれないんだろうか。笑うと普通に可愛いのに……、彼氏に対する笑みは獲物を捕らえるハンターそのもの。  ああ、もう少し普通に恋愛したい彼氏の悲痛な嘆き!    と、それはさておき、普段の彼女は姉御さんなもんだから、友達やクラスメートに何かあると気遣いを見せる。故に心配の色も少々。    まさしく今の鈴理先輩はその心配の色を見せているところだった。     
/252ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加