某俺様、萌えに想いを(後編)

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 まあ、その必要は無いと思う。  何故なら、ドドド不機嫌になる大雅先輩に宇津木先輩がお詫びと、それから親身に心配してくれていたことに対してお礼を言った。それだけで大雅先輩は軽く頬を赤くして、「もういい」とそっぽ向いていたのだから。  一方、本当の意味地獄を味わったのは俺だ。  嫌々BLさせられた挙句、禁欲を強いられていた鈴理先輩のご機嫌取り(という名のキス嵐)をしなければならなかったのだから。 「せ、先輩っ……、も、無理っす……、ちょっと休憩……しましょうって。はぁ……、息が続かないっす」 「駄目だっ! あたしは我慢していたのだぞっ! むう、このままシてもいいな。空、スるか!」 「それこそ駄目っすっ! ……いっぱいキスするんで、それで許して下さいっす」 「空、おねだり」 「(犬みたいな命令っすね)あー、先輩キス下さい」 「クダサイは硬いと、いつも言っているだろ。やはり、スるしか」 「(うわぁああもう、ヤダァアア!)せ、せ、先輩。キス……、ちょーだいっす」 「うむ、可愛いおねだりだからキスで許してやる!」      誰が一番の被害者かって、そりゃ勿論俺に決まっているよな。      
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