ぬくもり欲しな彼氏

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 んでもって折角留めたボタンを外そうとしてきた。な、何するんですか先輩! 「食事はどうしたんっすか! 此処でおっぱじめるのは駄目っすよ!」 「それでこそ空だ!」 「な、なにっ、ぎゃぁあああ! 先輩、服に手を突っ込まなっ……、エッチィイイ! 先輩のエッチィイ! どっこ触ってるんっすか!」 「そう、それが空だ! あたしを攻めるとはいい度胸だ! 覚悟して食われろよ! 見ろ、攻められたおかげであたしの肌が粟立っている! ちなみにこれは空に触られたからではなく、あたしの受け身を想像してしまった結果だと付け足しておくぞ!」 「そんなことを言われましてもっ。だ、だからそこは触らないっ、逆セクハラ禁止っす―――!」  うひっ、変なところ触ったから声が出そうになったじゃないっすか!  身を捩って先輩の魔の手から抜け出そうとすると、「あたしは攻めたい女なんだ!」そのあたしを攻めようなどとはいい度胸だっ、先輩はゴォオっと感情を滾らせて俺の両手首をベッドに縫い付けた。 「攻められた分は」  攻め返すのみだ! とかなんとか言って、濃厚なちゅーを送ってくれた。  俺がもう充分だって悲鳴を上げても、「まだまだっ」こんなもので終わらせるかぁああ! と、某肉食お嬢様。     
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