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「やっ、ヤですってっ。そんなところ触らないで下さいっ。も、キスで死にます俺!」
おイタが過ぎる手が何処を触ってるかって? んなの、ご想像にお任せするっす。
「死なせるわけないだろ。セックスもまだなのだから! ほらほら、空。あんたが強請ったのだから、責任持って受け取るがいい!」
「うぎゃぁああ! 先輩っ、さっきの優しさは何処にいっちゃったんですか?! もうキスはお腹いっぱいっす!」
顔を背けて逃げようとする俺は、どうにか先輩から離れようとする。
が、しかーし。
先輩は何処まででも追って来る。
こうなったらベッドから下りてしまおうかと実力行使に出るんだけど、これがマズッた。確かにベッドから下りることは出来たんだけど、下りる際、ベッドから転落。背中を打ちつけたわけですよ、俺。
「アイテテ」どうにか助かった、と身を起こそうとしたら、先輩が乗っかってきた。
「ふふっ。自分の首を絞めたな」
これでもう逃げるスペースはなくなったぞ、と先輩。
寧ろベッドが壁になって道を遮っているとまで仰ってくれた。まったくもってそのとおり!
……えーとつまり俺って大ピンチ? 分かってる分かってる、いつものことだしな。
ぜーんぜん驚かない。
慣れた展開なんだぜっ……、なわけないでしょ!
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