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でもこうなったのも俺が我が儘を言ったせいだよな。だったら責任を取るしかない。俺だって男だ。言う時は言いますよ!
「じゃあ責任取るんで、もっとちょうだいっす。先輩のキス全部ちょうだいっす」
あ、先輩が再フリーズした。
「なっ」
息を吹き返した先輩が、また空に攻められた。これは攻め女としてあるまじきことだと微動。
「おぉおお望みどおり」
全部くれてやるど阿呆がぁあ!
そういう台詞はあたしから言わせてこそ価値があるだろう! 空から進んで言えば効力が半減するんだぞっ!
いいか、羞恥心を引き出すことが攻めのポイントであるからして以下省略。
……何故か盛大に叱られた俺は、つらつら攻め講義を受けた後、先輩と大変濃厚なキスを堪能することに。
俺の腹の虫が鳴るまで行われた行為のおかげで、俺はもうふっらふら。
実に情けない話。足に力が入らなくて起き上がる際、一度尻餅をついたほどだ。がくがく笑っている膝に力を込めて、起き上がった俺の隣では、「満足だ」やはりあたしは攻めてこその攻め女。これぞ理想の攻め図なのだと自己完結してらっしゃる。
つくづく変わった先輩だよな。男をあーしてこーしてやーんして攻めたいとか。
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