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ショックを受けないとでも思ってるんっすか?! 俺がその言葉に嬉しいと笑みを浮かべるとでもお思いで?! そんなデキた受け身男じゃないっすよ、俺! ギリ受け身男を受け入れている彼氏なんっすからね!
絶句している俺に鈴理先輩は更なる言葉を投げつけてくれた。
「いつか絶対あたしの手で、空を泣かしてやる。攻め女の腕の見せ所だな。勿論泣かせる手は快感という名の(放送禁止用語)や(放送禁止用語)をしたり、時には飴と鞭で(放送禁止用語)とかしたり……、むっ、他に何をするんだったかな。ケータイ小説で参考資料を集めなければ」
俺、二度と先輩の前では泣かない。泣くものか。……現在進行形、心の中で泣いてるけど。
グズッと涙を呑んでいると、「まあ泣き顔は欲情するが」笑っている空の顔が一番好きだ、先輩が腕を引いてきた。前かがみになる俺の頬を包んで瞼にキスしてくれる。
「どんな空もあたしのもの」
無理している空も元気の無い空も甘えたな空大好きだぞ。
一番は笑っている空が大好きだと告白して、額を擦り合わせてくる先輩。俺は間を置いて彼女に自ずから擦り寄った。
俺も好きっす。
貴方が攻め女でも、困った行動ばっかりする変人さんでも、あたし様全快のお嬢様でも好きっす。
「先輩、」
「ん?」
「好きっす」
「あたしもだ。空」
大好きっす。鈴理先輩
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