翌日はキス一色

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 ゴホゴホっと咽せ返る俺は、気道に入ったお冷に眉根を寄せつつ、「イキナリなんっすか?」俺は質問の意図を尋ねる。「まんまだけど?」大雅先輩は即答してくれる。 「もしかして意味が通じなかったか?」  気遣って、質問を繰り返してくれようとしたけどイラナイ気遣いだったから、やんわり制す。  しかめっ面を作った俺に、「今は鈴理いねえじゃん」教えろよ、となんちゃって俺様は口角をつり上げた。なーんで貴方様にそんなことを教えなくちゃなんないんっすか。そんなことを聞いて、貴方様に得でもあるんっすか?寧ろ俺には損しか出ませんっす。  ああくそうっ、だけど拒絶すれば俺に逆らったオーラを醸し出して、グイグイと積極的に聞いてくるだろうし! 盛大な唸り声を上げる俺だったけど、観念し、蚊の鳴くような声で受け入れる側っすけど、と返答。   「うわヘタレ」  揶揄されて畜生な気分になった。  どーせ俺はヘタレっす! 彼女の口内にし、しぃいたぁあああなんて入れられる度胸もない受け身男っす! 大雅先輩だって俺の消極的っぷりな一面は知ってるでしょーよ!  てか、ご自分だってヘタレじゃないっすか、宇津木先輩にアタックもできないくせに。   恨みがましく相手を睨むけど効果なし。先輩は受け身だなぁっとズルズル蕎麦を啜っている。     
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