愛する気持ちを半分こ

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「ね、半分こしよっ♪」 突然だが、俺はとある女の子と付き合っている。クラスメートである、折 半那(せつ はんな)……それが、彼女の名だ。 クラスのアイドル的な存在の彼女は綺麗というよりは可愛い系であり、ちょっとまるっとした顔が小動物を思わせる。肩まで伸びた茶髪が見た感じふわふわであり、思わず触りたくなってしまう。 大きな瞳が印象的で、スタイルはいいが、他の女子に比べて背が低い。 誰に対しても優しく接する彼女はクラスのムードメーカー的な存在である。運動神経がよく頭もいい。スペックが高いがそれを鼻にかけることはない気さくさは、男女問わずに人気がある。 同じクラスになって以来気になっていた彼女にダメ元で告白したのだが、驚くことにオーケーを貰った。その日から、俺達は付き合い始めた。 高校二年生という、青春真っ盛りの時期にこんな可愛い彼女ができて、自分でもっびっくりしている。現に休日は二人で出掛けたり、お互いの家で勉強したり……ぶっちゃけ充実している。これが世間一般で言われている、いわゆるリア充というやつだろう。 少し前までは、リア充爆発しろと常々思っていたのに……こんなかわいい彼女ができてからは、逆に自分がそんなこと思われる対象になったわけだな。……ま、そんなことがどうでもよくなると思えるほどに今幸せだ。 そんな彼女……半那の口癖が、この台詞だ。
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