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半年前。
夜も静まった深夜2時頃、私は近くにあるスーパーで買い忘れたお茶を買いに自動販売機まで来た。コンビニは大学のすぐ近くまで行かないとないし、お茶くらいだからと多少の妥協。
「え、お茶売り切れてるじゃん…」
緑茶、麦茶どちらにしても売り切れの表示があった。
「いや、売り切れるほど買うやついるのかよ」
と、独白すると後ろからくすり、と人が笑みを零す音が聞こえた。
「それ、僕のことかな」
そう言われて後ろに目を向けると、その男は自販機に飾られているパッケージと同じ緑茶を片手に持っていた。自然に「あ、」と私は声を出してしまった。
「最後だったんだ、これ」
「なるほど」
「いる?」
「いえ」
何なの、このひと。
何でこんなふわふわしてんの。
「君、日明のひと?」
そう男に聞かれると、私は首を縦に振った。
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