0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
「今日もお仕事お疲れさまです」
おばちゃんの店員がそう言った。
「今日も忙しそうですね」
「えぇ、おかげさまで。今日は何にされますか?」
「んーじゃあ、いつもので」
「かしこまりました」
おばちゃんは笑顔そう言った。
オーダーをとったおばちゃんはキッチンに入るなり「唐揚げ定食屋ひとつ」と大きな声で言った。
厨房からは元気に「はい!」と聞こえてきた。
僕は水を飲んで、温かいおしぼりで手を拭いた。
いつもここに来るとようやく1日が終わったなとホッとする。
少し待って唐揚げ定食屋が運ばれてきた。
唐揚げをひと口食べるとカリッと音がした。中はジューシーで口の中に油がジュワッと溢れ出た。
やっぱり美味いな、と思わず声が出た。
全部平らげてお腹がいっぱいになった。
会計をした後に「ごちそうさま」と言うとおばちゃんは明るく「ありがとうございました、また来てください」と言った。
最初のコメントを投稿しよう!