定食屋の未来図

8/9

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
電車が目的地に到着した。 階段を上ってドキドキしながら地上に出た。 そこから見えた景色は会社から出た時の景色と全く同じだった。 つまり現在に戻っていたのだ。 「あーよかった」 急いで会社に行って資料を取りに行った。会社にはまだ何人か残業していた。自分のデスクにあるカレンダーは2017年になっていた。 足早に会社を出た。 再び家に戻るのに地下鉄に乗った。 駅に到着して電車を降りた。地上に出ると現在の景色だった。 安心すると急にお腹がグゥーっと鳴った。 少し歩いた所にいつもの定食屋があった。看板を確認すると最新ロボット導入店という看板はなかった。 やっぱり現在に戻れたんだ。 僕は勢いよく定食屋の扉を開けた。 「いらっしゃいませ」 聞こえてきたのは、おばちゃんと厨房にいる人達の声だった。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加