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空いてる席に座ると、おばちゃんが水とおしぼりを持ってきてくれた。
「おばちゃん、いつもの」
僕は元気にそう言った。
「かしこまりました」
おばちゃんの笑顔が、いつもより輝いて見えた。
働いてくれる、人のあたたかさを改めて感じた気がした。
やっぱりホッとできる今の定食屋が一番いい。
もし僕が見た100年後の定食屋が本物だったのなら、時代が変わっても、この定食屋だけは変わってほしくないと、僕は心から強くそう思った。
おわり
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