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5.妖の世界
後ろには先程言っていた伊吉という男と纈を合わせた7人の男も付いてきていた。
「あの…降ろして頂けないでしょうか…」
「…疑っているわけではないが
…逃げられると困るからな。
説明しなければならないからな…」
そう言いながら着いたのは大きな部屋。
中に入ると7人の男も座り、真琴はその男たちの前に座らされた担いでいた男は真琴の隣へ座った。
真琴はキョトンとしていると隣の男が説明を始めた
「ここは妖の世界というんだ。
妖怪と人間が混じった者達が住んでいる。
お前らの世界でいうハーフみたいな者だな。
と言っても人間2妖怪8位の割合だがな。
見た目はほとんど人間だ。
そしてお前のいた世界は人間の世界だろう?」
「は、はい」
「そしてお前はこの世界へ来たと分かった時怪我の治療をしたところへいなかったか?」
「(居酒屋のことか!)はい!そうです!」
「そこは『月雫』と言う所で人間の世界とこの妖の世界をゆういつ繋げる場所なんだ。
簡単に言うと妖の世界から人間の世界へ行くことができるところなんだ。
その事は俺たち8人しか知らないことだからほとんど妖怪は通らないが…。」
どうやら月雫と言う場所と元の世界の居酒屋は繋がっておりまれに人間の世界から妖の世界へ来てしまう者が多いらしい。
「お前もたまたまこの世界へ来てしまったんだろうな…ほとんど人間の世界から来るのは小さな子供だから早ければすぐ人間の世界に返せるんだが…大人だと戻す時に記憶などに混乱が起こる事があるからな…今は戻せない。」
「えっ!?」
真琴は先程の安心は無くなり頭が真っ白になった。
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