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ドン!
ドスン!
ドカン!
ドン!
ドスン!
ドカン!
大きな音が聞こえてきました!
その音のする方を見てみると、地面に大きな穴が、たくさんあいています。しかも、その穴は、どんどん増えていきます。やがて、地面は、穴だらけになりました。
アリのリッキーが腹を立てて、大きな石を次々、地面に放り投げていたのです。リッキー
は、アリの中の一番の力持ちです。
そこへ、丸虫のマリーがやって来て、言いました。
「リッキー、どうしたんだい?そんなに石を放り投げて!」
マリーは、枯れ葉の下で、気持ち良くお昼寝をしていたのに、大きな音で目が覚めたのでした。
「頭にきたんだ!」
「なにが?」
「何がって、毎日、毎日、食べ物を探し求めて歩き回っていることさ。」
「食べ物がないと生きていけないよ。」
「わかっているよ。でも、毎日、毎日、そればかりだから、おもしろくない!」
「で、どうしたいの?」
「チョウやトンボのように空を自由に飛び回りたいな」
「なんだ。そんなことか!」
「なんだは、ないだろう!」
「ごめん、ごめん。でも、空なんか、簡単に飛べるから!」
「え!どうやって?」
「簡単、簡単。花びらを二枚持って、バタバタするんだよ。チョウのように。」
「あー、なるほど。」
「そうだろう!やってみたら。」
「うん。」
リッキーは、さっそく、花びらをとってきて、それを、チョウの羽根のように動かしてみました。力いっぱい動かしました。しかし、浮き上がりもしません。
「だめだ!」
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