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高瀬先輩は私たちのところに来て、微笑んだ。
「久しぶり」
「ゴールデンウィーク明けまでアメリカいるんじゃなかった?」
「早く切り上げられてさ、今朝帰ってきたんで」
「ここのディナー券、明後日までだもんね、お前もやっぱり気になるよな」
ディナー券、高瀬先輩ももらったんだ。
まぁ、会議の功労者ということで上田先輩がもらったんなら、高瀬先輩ももらっているのは当たり前かもしれない。
さらに今後の下見ということなら色んな意見がほしいはずだから、高瀬先輩が下見に来るのも分かる。
ただ、来週までいないと思っていたはずの人が現れて、心の準備ができてない。
そんな状況なのに、高瀬先輩は私を見て微笑んだ。
「嶋岡さん、いつもと雰囲気違うね」
「…変ですか…?」
「ううん、かわいいよ」
その一言に顔が熱くなる。
薄暗いから分からないとは思うけど、顔が赤くなっている気がして何となく俯いた。
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