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上田先輩にも言われた“かわいい”の一言は、高瀬先輩に言われると破壊力がすごい。
これが、恋なのかもしれない。
「じゃ、また」
高瀬先輩が席に戻る姿を目で追うと、座っているミホさんと目が合った。
ミホさんは格好と背景の夜景のせいかこの前よりも色気があるように見え、笑顔で小さく手を振られるだけで女の私でもドキドキした。
「嶋岡ちゃん、知り合い?あの女の子と」
「え…ミホさんですか?高瀬先輩のお友達らしくて、お店経営してるところに行ったんです」
「あー、そうなんだ?…付き合ってるみたいに見えるから」
やっぱりそう見えますよね、と言葉を繋げたいところを我慢して微笑んだ。
「友達なのかな、本当に」
その疑問は私も随分前に浮かんでいた。
友達にしては2人の雰囲気とかが当たり前というか、1つになっている気がして。
幼なじみ、ってこういうもの…?
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