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「さて、食事も終わったことだし、行こうか」
「はい」
上田先輩に続いて席を立つ。
「今日はありがとうございました」
頭を下げると、上田先輩が微笑んだ。
「ん?まだ今日は終わらないよ?」
「え?」
どういうこと?
意味が分からず立ち尽くしていると、上田先輩が私の手を握って歩き出した。
「さ、とりあえずこの店は終わり」
引っ張られながらふと高瀬先輩達の方を見ると、私たちの様子に気付かずに会話と食事を楽しんでいるようだ。
出入り口で上田先輩は私の手を握っていない右手で内ポケットから券を出し店を出た。
「ちょっ…上田先輩…」
名前を呼んでも止まってもらえず、タイミングよく扉が開いたエレベーターに乗った。
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