4. 上司と後輩

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「おもしろいんだもん、嶋岡ちゃん、男慣れしてない感が」 「ヒドイですね」 「ごめんごめん」 上田先輩は満面の笑みを見せた。 「今までに会ったことない女の子だよ、嶋岡ちゃん」 「私も上田先輩みたいな男性と初めて会いました」 私の周りにこんなチャラい人いないよ…。 1階まで降りて外に出ると大勢の人が行き交っていて、さっきまでのレストランの優雅さとはかけ離れていた。 「さて、このまま現実に戻るのはもったいないじゃない?シンデレラ?」 「え、どういう事…」 言い切る前に上田先輩は再び私の手を握る。 「副社長が俺と嶋岡ちゃんだけにくれたチケット、使おうよ」 「な、何の券ですか?」 パニックになっている私をよそに上田先輩はタクシーを停めた。 「さぁ、乗って」 押し込まれるようにタクシーに乗り込んだ。
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