4. 上司と後輩

32/32
前へ
/417ページ
次へ
大きく深呼吸をしてメッセージを読む。 “今、ミホの店にいるんだけど飲みに来ない?” あ、そういう事か…。 久しぶりの連絡に一瞬心臓が破裂するくらいドキドキした。 2人きりじゃなく、ミホさんがいる。 でも、高瀬先輩と話せると思うと、やっぱりドキドキする。 “行きます” その四文字だけ送って立ち上がり、ドアの前に移動した。 何となくジッと座っていることができない。 なんでこんなにワクワクするのか。 上田先輩には悪いけど、やっぱり高瀬先輩のことを考えるだけで心臓が高鳴る。 気持ちを落ち着かせるために窓の外を流れる景色を見つめた。 でも、近付いていくほど鼓動は早くなった。
/417ページ

最初のコメントを投稿しよう!

669人が本棚に入れています
本棚に追加