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ミホさんの店の前まで行くと“closed”になっていた。
貸し切りにしてくれているみたいだ。
ふぅ、と一呼吸してドアを開けた。
高瀬先輩とミホさんが同時に振り返り、一瞬入るのをためらった。
2人もめかし込んだディナーの帰り、まさにイケメンと美女。
「さぁどうぞ」
カウンター越しに立つミホさんの右手は高瀬先輩の左隣を示す。
「失礼します…」
イスに座るとミホさんがクスクスと笑った。
「嶋岡さん、何だか緊張してるみたいね」
「久しぶりに会うからかな、ね?」
本物の高瀬先輩だぁ…。
今更になって久々に会えた現実を受け止めた。
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