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ドリンクメニューを上田先輩と女性2人がキャッキャ言いながらのぞいている。
「メニュー1枚しかないらしいから待ってて…あ、そうか」
隣に座る男性は手慣れたように、ネイビーのオシャレな名刺入れを取り出した。
そこから魔法のように手に現れた名刺を私と浅井君に渡した。
「俺は高瀬 奏太、よろしくね」
どうやら下の階の営業部に所属しているらしい。
名刺を扱う動作が綺麗な理由が分かった。
上田先輩とは同期入社だけど高卒だから26歳らしい。
三十路の上田先輩より落ち着いてるよ…。
女性2人は営業部の先輩らしく、5年目だけど26歳で高瀬先輩と同じ歳らしい。
「意外と20代って我が社少ないんだよね、ってことで俺も一応ギリ20代ってことでカンパーイ!」
…上田先輩の謎の挨拶で私達の歓迎会が始まった。
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