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「えーっと…嶋岡さん、だっけ」
高瀬先輩の声にハッとして顔を見た。
「お酒強いほう?ずっと黙って飲んでるけど…」
「あ、はい、飲める方です」
「そうなんだ?話に入りづらくて飲んでるんなら申し訳ないな、と思って」
「あ、いや、すいません、営業部の方ってすごいなと思って…私、あんまり初対面でしゃべれないし…」
「えー、でも、嶋岡さん、可愛いから営業部いけると思うよー?仕事なんて慣れだよ!来年浅井君と異動しておいでよー」
「あ、こら、俺の可愛い後輩を持ってくな!」
「そーいえばこの間さぁー…」
上田先輩は女性2人と何かの話で盛り上がり始め、それに時々浅井君が頷く。
「…騒がしくてごめんね」
高瀬先輩が困ったように微笑んだ。
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