1.出会い

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3杯目くらいから少し酔いも回ってきたのか、話せるようになった。 とは言っても向こう4人で話が盛り上がってるから高瀬先輩としかほとんど話してないけど。 「嶋岡さんは家でも飲むの?」 「テレビとか見たい時は割と飲んでます」 「おつまみ作りそうだね、オイルサーディンとか焼いてそう」 「えっ、なんで分かるんですか?!」 「え、うーん…焼いてそう、ビールをつまみに」 今夜考えていた酒と肴を当てられるとは。 「てか、それ俺が好きな組み合わせだったり」 「私も…好きです」 「そっか」 高瀬先輩は笑顔で頷き、ジントニックを飲み干した。 高瀬先輩といて居心地がいいのは、食の好みが合うからかもしれない。
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