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「でも…本当に今日私早退しちゃって大丈夫ですか?」
「任せろってー、こういう時の同期でしょ」
浅井君が手に資料を持って、私に微笑む。
「明日のこの会議資料も準備しとくし、ね?上田先輩?嶋岡さんに悪いと思ってたら代わりにやりますよね?」
「浅井、お前上司になかなか言うね…いいけど、それぐらい言ってもらったほうが」
「と、いうことでごゆっくり」
浅井君は小さくウインクして、上田先輩と肩を組みながら引っ張るように去っていった。
最近の浅井君はやっぱり上田先輩に似てきた…。
ってか浅井君、ニヤニヤしてる気がしたけど、それって私が高瀬先輩と一緒に帰ることに対して…?
付き合う事はバレてないはず…なんだけど、私が高瀬先輩のこと好きなの知ってるし。
…深く考えるのやめよう。
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