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浮かんだ酒と肴の妄想をかき消して、1000枚の資料を両手に抱えた。
まだ動いているもう一台のコピー機の音を背に、会議室へと急いだ。
先に運んだ別の資料の横に、出来上がったばかりの資料をドサっと置く。
新人研修というか、雑用の1週間だった。
でも、この仕事にもいつか慣れる。
そして同じような仕事を繰り返す。
気付けば社会の歯車になっていく。
…何の面白味もない。
学生時代と比べてはいけないとは言うけど、やっぱり比べてしまう。
このまま地元の友達とも離れていって、ただただ会社のために生きていくことになるのかも…。
1週間の疲れで身も心もボロボロだからなのか、マイナス思考に拍車がかかる。
机についた手の甲にポタッと涙が落ちた。
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