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地下鉄は動き出した。小町ちゃんは悲鳴ひとつあげられず、ブルブル震えてる。 怖いよなぁ。大の大人の俺だってちびるかと思ったんだから。 俺は彼女を安心させようと、若干呂律が回らなくなった口で小町ちゃんに告げた。 「だ、大丈夫だよ、次の駅で降りて警察に…」 窓の景色から駅のホームが消えた瞬間、小町ちゃんはやっと人の言葉を思い出した。 「なんてことしてくれたんですかっっっ!!!??」
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