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はい?って感じだろ? なんで怒られてるのかさっぱりだったよ。 でも、小町ちゃんの剣幕は本物なんだ。まるで俺が時限爆弾のスイッチを意図せず入れたみたいな顔で腕を掴んできた。 「あなた誰ですか!?なんでこんなことしたんですか!!?」 せっかく助けてやったのにひどい言われようだろ。 俺もむっとした声をあげたよ。 「だってストーカーがそこまで来てたんだぜ?地下鉄に乗ったほうがマシだろ?」 「ダメです。最悪です」 小町ちゃんは周りを見渡して力無く首を振った。 そうしてすっと地下鉄の電光掲示板に指を指したんだ。 文字は「後楽園行き」を繰り返している。まあ、よくある奴だ。 最初はそう思った。 「…違う」 俺はとり憑かれたように呟いた。 「後楽園が終点になる地下鉄なんて…ない」 小町ちゃんは力無く頷いた。 「そうです。この電車は地下鉄じゃありません」 かすれ声で俺に教えてくれたよ。 「これは人畜運搬用のニセテツ。それもタン肉用の頭殺苑行きです」 ってね。
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