プロローグ

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 どうするのだろうと彼女をじっと見ていたら、仰向けに寝そべった俺の、露になった股間に向けておずおずと手を……手と形容していいのかはわからないが、この場合は手だろう。股間に向けておずおずと手を「伸ばして」きた。  首(こうべ)を垂れたままの陰茎を手先でつついたり軽く弾いて弄んでみては、その刺激への反射で少し立ち上がる陰茎の様子をまじまじと観察している。飽きもせずに何度もそれを繰り返すので、新しいおもちゃを買ってもらったばかりの子供のようだと思った。散々握ってきただろうに、何を今更とも思ったが、こうしてじっくり見ることはなかったのかもしれない。彼女が自発的にココを触るのはこれが初めてなのだから。
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