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「そりゃあ、無念無想をする当の誰かさんが求めているものじゃない?
たとえば……うふっ。グルメ、美食家の奥義を究めたいとか」
「にゃんと!」
「全てはお見通しなのわん」
「ははぁっ!」
ふかぶかぁっ。
「さすがはウチの親友。イオラの森のお姫様にゃん。
既にウチの心底を見切っていたとはにゃあ。恐れ入った次第にゃん」
「ミアンったらぁ、そんなに恐縮しないで。たいしたことではないのわん」
「これはまたご謙遜にゃことを。ううっ。感動モノにゃん」
「ままっ。頭を上げて。親友の間柄で水くさいわん」
「にゃんとまぁ有り難いお言葉にゃ。こちらへの気遣い、痛み入るのにゃん」
むっくりっ。
「ほらほら。
堅苦しくしないで、さっさと話を進めるがいいわん」
「にゃら、お言葉に甘えて。
ふにゃああぁぁん」
「誰が大口を開けて、あくびをしろっていったのわん?」
「堅苦しくにゃいもん」
「そうだけどねぇ」
「とまぁミーにゃんをおだてるのはこれくらいにしてにゃ」
「おだてる、ねぇ。少なくとも、あくびは違うと思うわん」
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