fd2 新生活始まります!

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「よーし、あらかたそろったな。」 あれから数時間、やっと終わりがみえてきた。 「でも、小学校ってこんなに物が必要なんだな。」 (諭吉先輩が5人もいなくなっちまった… 明日から呑み会とかは控えないと。) 「パパー!」 「なんだ、美咲?」 「お金とか大丈夫なの?」 「あぁ、美咲は心配すんな。」 正直きつかったが美咲に心配かけないよう 笑顔をみせた。 「そっか…。」 「じゃあ、晩御飯の買い物でもするか!」 「うん!」 ーーー買い物終了 「よし。これぐらいだな。」 買い物を終えたが、隣をみると美咲がいないことに 気づいた。 「美咲がいない!!」 俺はショッピングモールの中を探しだす。 「おーい、美咲ー!」 (くっそ!美咲、どこ行ってんだ!) 先ほど筆箱で争った文房具屋を見てみると、 ストラップのような物を握りしめている 美咲を見つける。 「美咲!!」 「あっ!パパ!」 「ハァ…ハァ…勝手にいなくなったらだめだろ!」 「うん…。」 「心配したんだからな。」 「……ごめんなさい。」 美咲は、俺が怒っているのがわかったのか 下を向いている。俺は美咲の頭に手を置き 撫ではじめる。 「美咲になにかあったら、亡くなったパパに 顔向けできなくるからな。だからちゃんと声は かけてくれ。」 「うん。ごめんなさい…」 「よし!じゃあ行こうか。」 俺は美咲の手をしっかりと握り、店をあとにする。
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