fd2 新生活始まります!

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pipipipi… pipipipi… 「ふぁ~、もう朝か?」 携帯のアラームを止め、起きだし 美咲が寝ている部屋にはいる。 「美咲ー!朝だぞー!」 俺は寝ている美咲を揺らしながら声をかける。 「ん~、まだ眠い~。」 「だーめだ。今日はパパと早くに学校行って 担任の先生に挨拶しないとだろ。」 「ん~…」 いくら声をかけても、起きない美咲に、 「早く起きないとくすぐりの刑にするぞー。」 俺がそう言うと、さっきまで眠そうだった美咲が シャキッと立ち上がり、 「パパ!何してるの、遅刻しちゃうよ!」 「いや、それ俺のセリフだからな。」 「そんなこと気にしないの!」 (はぁ…これから先が思いやられる。) 「じゃあ、俺もご飯の準備しますかな。」 朝ごはんを食べ、 「パパー、早くー。」 「わかってるから、少し待て。」 先ほどから、美咲は小学校が楽しみなのか 早くをずっと連呼している。 「戸締りよし!じゃあいくか。」 「うん!」 俺と美咲は小学校へ向かった。 ーーー朧月小学校ーーー 「ここが今日から美咲が通う学校だ。」 「うわー!グラウンドちっさいね!」 「土地が狭いんだからしょうがないだろ。」 「ふーん。」 「うしっ、じゃあ職員室に挨拶に行くぞ。」 「はぁーい!」 ふと俺は数年前のことを思い出した。 (そういえば、あいつ小学校の先生になりたいって 言ってたっけ…。) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ここかな、職員室は?」 俺は職員室のドアをノックし、 「すみません、今日からここに通う、赤井美咲の 父ですが、担任の先生はいらっしゃいますか?」 「あー、ちょっと呼んでくるから待っといて。」 少しして奥から先生らしき人が来たのだが、 (あれ?見覚えがあるような?) 「おはようございます。赤井美咲さんの担任になる 城田 小雪(しろた こゆき)です。」 「こっ、小雪!?」 「えっ!涼太!?」 美咲との出会いの次は、元カノとの再会ですか…。
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