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俺と小雪が、驚いた顔で見合ってると、
「パパー?先生とお知り合いなの?」
美咲の声で我えとかえる。
「あ、あぁ…、パパの昔からの知り合いだ。
それより美咲、先生に挨拶しろ。」
「はぁーい!赤井美咲です。
よろしくお願いします!」
「よろしくね。美咲さん。」
「美咲、偉いぞ~!よくできました。」
俺は美咲の頭を撫でる。
「へへ~♪」
(美咲はホント頭撫でられるのが好きだな。)
俺がそう考えてると、
「ちょっと、涼太。」
「どうした?」
小雪は小声で声をかけてきた。
「あんた、いつの間に父親になったのよ」
「いや、いろいろと事情があってだな…。」
「まぁいいわ。もう時間がないから、これ。」
「なんだよ、これ?」
小雪は白い小さな紙を渡してきた。
「私の連絡先よ。今度話聞かせて貰うから。」
小雪は絶対聞いてやるって、顔で睨む。
「あ、あぁ…。」
「じゃあ、美咲さん新しいクラスに
行きましょうか。」
「はぁーい!」
「美咲、初日だからできるかわからんが
頑張って、友達作るんだぞ。」
「うん!まかせてよ!」
「じゃあ、小雪頼むわ。」
「わかったわ。あと学校では先生はつけてよね。」
俺は少しふざけて、
「はいはい、わかりましたよ。小雪せーんせ!」
「もうバカにして!」
俺は美咲の方を向いて、
「じゃあパパもお仕事行ってくるな。」
「うん!行ってらっしゃい。」
俺は美咲と分かれ、会社に向かって歩いく。
(美咲大丈夫かな…?)
そう思いながら。
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