fd2 新生活始まります!

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「ただいまー。」 俺が玄関を開け、声をかけると 奥からトタトタと足音が聞こえ、 「パパ~♪おかえり!」 「美咲、ただいま。」 つい数週間前まで無かったこの会話は 今では当たり前になっている。 「美咲、お腹すいたか?」 「うん!美咲お腹ぺこぺこ!」 「よーし。じゃあお風呂入ったら 美味しいごはん作ってやる。」 「やったー!!」 美咲と一緒にお風呂に入り、 ご飯を作り始める。 「~♪、~♪。」 俺が料理をしながら、鼻歌を歌ってると、 「パパ~?」 「どうした?」 「なんか今日は嬉しそうだね。」 (そんな風に見えたのか。) 「あぁ、いろいろいい事があってな。」 「ふぅーん。でもパパが嬉しそうだと 美咲もなんだか嬉しくなってくるよ!」 屈託のない笑顔で俺を見て、美咲は言う。 「あぁ、俺も美咲が笑顔で居てくれたら嬉しいよ。」 「へへー♪」 (本当、この子の父親になってよかったな。) 俺は昼に真司と話したことを思い出す。 (真司、サンキューな。) そうこうしてる内にご飯が出来た。 「じゃあいただきます。」 「いただきまーす!」 俺はビールを飲みながら美咲の話を聞いていく。 「今日ねお友達ができたんだぁ!」 「ほんとか?よかったな。」 「うん!遥ちゃんっていってとっても 可愛い子なんだよ!」 「そっかそっか。」 美咲は今日学校であったことを 楽しそうに話してくれた。 (これはいらない心配だったかな。) ふと俺は夕方買ってきたやつを思い出し、 「美咲ちょっと待ってろ。」 俺は自室にあるカバンから包装された袋を 取り出し、美咲に渡した。 「パパこれなにー?」 「開けてみな。」 「うん!」 包装を開けて、袋の中を美咲は覗く。 「パパ、これって…。」 俺は笑いかけ、 「俺からのお祝いだ。」 そこに入っていたのは、昨日美咲が見ていた、 ウサギのストラップが入っていた。
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