番外編Part1 美咲の初登校

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番外編Part1 美咲の初登校

「それじゃ美咲さんのクラスはコッチよ。」 「はぁい!」 パパと職員室でバイバイして、今は小雪先生と 今日から通うクラスの前に来ています。 (うぅ…緊張するなぁ…。) 中からはクラスの子達の声がたくさん 聞こえてくる。 (でもパパと約束したし。友達作るって!) そう思っていると、小雪先生が、 「じゃあ美咲さん。先生が声をかけたら 入ってきてね。」 「はぁい。」 先生は中に入っていく。 『はぁい、皆さん。おはようございます。』 『『『おはよーございまーす!!』』』 『今日は皆さんにお知らせがあります。今日から 皆さんとこのクラスの仲間になる子がきます。』 教室の中から小雪先生が顔をだし、 「美咲さん、どうぞ。」 私は先生に呼ばれて教室の中に入っていく。 (みんながこっちみてるよ…。) クラスのみんなからの視線が突き刺さるなか 先生が私の名前を書いていき、 「美咲さん、自己紹介お願いね。」 ついにきてしまった。 「あ、赤井美咲です。よろしくお願いしましゅ。」 噛んでしまったが、クラスのみんなは、 「よろしくねー!」 「すげー可愛いー!」 「どこから来たの!?」 歓迎してくれたのであった。 「じゃあ美咲さんはあそこの席ね。」 先生が指をさしたところに、座ると 隣に座っていた女の子が、 「おはよ!私、中岡 遥(なかおか はるか)っていうの。よろしくね!」 「赤井美咲です。よろしく。」 「美咲ちゃんって呼んでいい?私のことも 遥って呼んでいいからね!」 「うん!よろしくね、遥ちゃん!」 (すっごい可愛い子だなー。) 「美咲ちゃん、今日放課後予定ある!?」 「ううん、ないけど。」 「じゃあ一緒に帰りましょ!」 美咲はその言葉が嬉しくて、 「うん!!」 「私たち今日から友達だね!」 突然言われたのだが、美咲は笑顔で 「うん!お友達!!」 こうして美咲の初登校は友達が出来、好スタートを切ったのだった。
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