26人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ
その日は仕事が終わって
帰宅した直後のことだった。
prrr… prrr…prrr…
(だれだよ?こんな夜遅くに。)
「もしもし?」
『もしもし。涼太か?』
「親父か。どうしたんだよ、こんな夜遅くに?」
『お前が昔世話になってたおじさんが
いただろう。』
(親父の弟のおじさんか。
昔よく遊んでもらってたっけ…。)
「あぁ、そのおじさんがどうしたんだよ?」
『昨日の夜、病気で亡くなってな…
明日葬式をやるんだが、お前来れるか?』
「明日はちょうど土曜日だから行けるよ。」
『わかった。おじさんの家覚えてるよな?
昼間にそこで執り行うそうだ。』
「おっけ。じゃあまた明日。」
『あぁ、明日な』
ピッ
(あのおじさんが亡くなったのか…
あんな元気だったのにな…)
「明日は早いし、もう寝るか。」
俺は携帯のアラームをかけそのまま
眠りについた。
最初のコメントを投稿しよう!