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ーー土曜日ーー
「はい!集合!」
俺の声で美咲とリンが、俺の所に来る。
「来週には、新しいお家に引っ越しします。
なので今日は、お掃除をしたいと思います。」
そう声をだすと、
「はぁーい!」
「ニャ。」
「はい。いい返事ありがと。じゃあ美咲は
自分のお部屋を掃除してきなさい。」
「わかったー!」
美咲は元気よく答えると、自室へ戻る。
「じゃあ、俺もやりますか。」
こうして、俺たちの引っ越し作戦が始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふぅ、結構荷物あったんだな。」
俺はリビングの片付けをしているのだが、
「なかなか片付かん。」
なかなかの荷物の量で終わりが見えない。
俺は美咲の様子を見にいく。
「美咲?進んでるか?」
「うん!」
美咲の部屋はもともと荷物も少なかったせいか、かなりの速さで片付いていた。
「おぉー、美咲は片付け上手だな。」
「へへ~♪リンも手伝ってくれてるんだ!」
リンを見てみると、美咲の荷物を
美咲のそばまで持ってきている。
(猫が引っ越しの手伝いってなんかすげぇな。)
俺がそう感心していると、
「パパはもう終わったの?」
「うっ…、もう少しかな。」
「ほんとはまだまたなんでしょー?美咲お片づけ上手だから手伝ってあげる?」
美咲は意地の悪い笑顔でそう言うが、
「大丈夫だ。俺もすぐに終わる。」
俺にも意地があるのでそう言いリビングに戻り、ピッチを上げた。
ーー夜ーー
「ふぁー、終わった!」
俺は缶ビールを飲みながら一息つく。
「パパお疲れ様!」
「あぁ、美咲もお疲れ様な。」
「うん!」
あれから数時間、荷物はまとめ終わり、
後は掃除ぐらいまで落ち着いた。
「そうだ。パパ?」
「どうした?」
美咲が急に俺に聞いてくる。
「お片づけしてる時にパパと小雪先生が
一緒に写ってる写真があったよ。」
「あぁ、それか。」
どこにしまったと思っていたけど、
美咲の部屋に置いてあったのか。
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