fd4 家族が増えて引っ越しをする、そして…

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”ピンポーン” 「はーい。」 「引っ越しセンターです。」 「すみません。お願いします。」 今日は引っ越し当日だ。 「美咲ー。俺らももういくぞ。」 「はぁい。」 「じゃあいく前にこのお家にお礼を言おうか。」 「うん!」 いろいろな思い出が詰まったこのマンションとも もうお別れなのである。 「お世話になりました。」 「お世話になりました!」 そう挨拶をし、新居へと向かう。 「パパ?」 「どうした?」 「新しいお家はどんなの?」 「前より広くて学校も近いぞ。」 「お友達とか呼んでもいいの?」 「いいぞ。」 「やったー!」 そうこうしている内に新居へついた。 「美咲ついたぞ。」 「うん。」 タクシーから降りると、引っ越しセンターの人達が玄関の前で待っていた。 「作業はもう終わりましたので。」 「ありがとうございます。」 お礼を言い、新居の中へ入る。 「ひろーい!」 新しい家は前と変わらない2LDKだが、 リビングが14畳と広い作りになっている。 「美咲、あんまり暴れるなよ。」 「はぁーい。」 新しい家が嬉しいのか美咲とリンは走りまわる。 「さてと片付け始めますか。」 俺は片付けを始める。 「ふぅ、こんなもんか。」 夕方になり、ある程度片付けが終わる。 「そういえば隣にまだ挨拶に行ってないな。」 ゴタゴタしていた為、挨拶を忘れていた。 「今から隣に挨拶しに行ってくるな。」 「美咲も行く!」 「じゃあ一緒に行こうか。」 「うん!」 玄関から出て、隣の家の前に立つ。 ”ピンポーン” 『はーい。今出ます!』 (今の声、どこかで聞いたことあるような?) 俺はそう思うと、ドアが開き、 「すいません、今日から…、えっ?」 「えっ!?」 俺は驚きを隠せない、なぜなら、 「小雪先生だー!」 そう、ドアから出てきたのは小雪だったからだ。
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