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「…帰克者にも、悪人と善人がいるってわけすね」
「…この世界に善も悪もねえよーー
ただ自分にとって都合のいい存在が善で、都合の悪い存在が悪だ
それが多数派か少数派かだけで、善悪の価値観が決まる
そういう点から踏まえるなら…
ダークナイツは確実に悪だけどな…」
自虐的にそう話す鴫田の瞳は、どこか闇を落としていた
「さあて、次行くとすっか…今日中にあと4人はまわるぞー」
「う、うっす!」
十夜もまた、ダークナイツの闇に触れたような気がしていた
某所ーーー
とある廃ビルの中に、数人の男が屯していた
ジャリッ…
「うーい…疲れたぜぇ」
「どこ行ってたんだ?柾木」
「ちょっと、な」
「手に持ってんのは何だ??」
「クックク…」
ボトッ…!
男が床に何かを投げた
それは…人間の手を何本も集めて縛ったものだった
「…手形だよ。必要だろ?」
「手形?なんのだよ…?」
「決まってんじゃねえか…
アークス殺人手形だよーーー」
闇の饗宴がーー始まる………
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