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アットホームコールセンター
デスク前のパトライトを点灯させる。後ろに素早く辻チーフが近付いてきて、私のコールシステムにヘッドセットを繋いだ。
『あなたじゃ話にならないの。早く上の人を出して頂戴』
「はっ、はい。申し訳ございません」
『あなた、申し訳ないってね、思ってもいないでしょ? 口先ばっかり』
「申し訳ござい……」
『だから、上司を出しなさい!』
隣でチーフが親指と人差し指をくるくると回す。代われという合図だ。
「し、少々お待ちくださいませ」
保留ボタンを押し、チーフに席を譲った。チーフは間髪容れずに会話を始める。
「お待たせいたしました、古川様。チーフの辻でございます」
『やっと代わったのね。ちょっと聞いて頂戴。さっきの子ったら……』
PC画面に向かって頭を下げるチーフの後ろに立ち嘆息した。
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