第壱鬼

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「鬼の血、早く洗い流したい・・・」 「なら近くの川に行くか」 ハクはそう言うと近くの川まで連れていってくれた。 私は服のまま川へ入った。 不思議なことに服に染み付いた血もするすると取れていく。 「鬼の血は清流に弱いんだ」 「だからなのね」 するとハクは勢いよく水に飛び込んだ。 白い毛が月の光にあたりさらに白く輝いて見えた。 だがハクはすぐ上がった。 「・・・あや、鬼とは違う気配を感じる。早く帰ろう」 私はハクに促されるまま帰宅した。
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