第壱鬼

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ハクの大きな背中は暖かく、白い毛に包まれると疲れのせいも手伝いあやはいつの間にか眠ってしまっていた。 ・・・や・・・ ・・・あ・・・おき・・・ ・・・あや! あやは目を開けるとそこはいつもの自分の部屋だった。 隣を見るといつもの小さなハクがあやを起こそうと布団から出た手をぺろぺろと舐めていた。 「あや、大丈夫?凄いうなされてたよ」 私は体を起こし小さなハクを抱きしめた。 いつものハクの匂い・・・よかった、夢だったんだね。 「あや?」 「よかった!ハクが大きくなってり鬼とかいう怪物とか斬る夢見てたの、でも夢でよかった・・・」 「あや・・・ごめん」 そう言うとハクは私の腕の中から抜け出した。 「・・・これは夢じゃない、現実だよ。これから1ヵ月僕があやに剣術を教える。出かける準備をして」 「そんな・・・急に・・・」 「あや、君にはとても悪い事をしたと思ってる。普通に暮らしてた方が幸せだったかもしれない。だが君がやらないとこの国の民は鬼にやられてしまう。お父さんやお兄さんを見つける手がかりにもなるんだ。僕があやを守るから一緒に頑張ろ?」 「・・・これてんお兄ちゃんやお父さんが見つかるなら、頑張る」 本当は怖い、 だけどハクが付いてるしお兄ちゃんやお父さんが見つかれば・・・。 私は出かける準備準備をしハクとともに戦うための修行をしに出かけた。
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