1人が本棚に入れています
本棚に追加
傍から見れば哀しい人だと思われるが
そんなの気にしない。
「お店の人めちゃくちゃ困ってたの思い出したか?」
「今年もちゃんと来たよ。去年は散々だったよ...。」
未加に俺の日常、仕事の愚痴、些細なこと
全部伝えた。
これは未加が、生きている時にも話している内容。
『これはちゃんと言ってね!隠し事はやましくなければ全然OK!でも、勝手な事はしないでよ?』
ああっ、こんな事も思い出した。
こんな事で泣かないって思ってるのに、
泣いてくる。
『こら!泣くのを我慢するのは良くないよ!泣きなさい!さぁ、私の胸に飛び込んで!』
ああ、飛び込むよ。お借り致します。
なんて、話しながら思い出も語る。
「そうそう、曼珠沙華、買ってきたよ。おまえさ、ここら辺にでも咲くだろ?いいのかよ~。」
笑いながら言う。小鳥が墓に止まって鳴き出した。
「ああ、そうかいそうかい!俺がお前のを探せばいいって話だろってか?」
ははっ、笑えるぜ。未加は。
最初のコメントを投稿しよう!