裏垢の必要性

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裏垢の必要性

 私はただの死にたがりの女だ。死にたがりといっても本気で死のうと考えてるわけじゃなくて、ただ現実から逃避したいのだ。なんでこんな生きづらい世の中で生きているのか、我慢することが多くて我慢すればするほど、何かあるはず!と思っていたら大人になっていた。  大人になれば何か変わるかなと思っていたが、さらなるストレスに耐えられなくなって気分の浮き沈みが激しくなる一方で、この思いをどこにぶつけようと思った先に文章にして  誰かに見てほしい。  さらには共感してほしい。 と思い、ここに綴ることを決めました。 残念ながら、この綴った文章の最後に作者は 死んでしまいましたとかいう展開は待っていません。 私は、思いを書いて、心を整理したいのです。なんでこうなってしまったのか、これからどう自分と向き合っていくべきなのか。   最近はインターネットも発達して、なかでもtwitterは手軽に思いをつぶやける便利なコミュニケーションツールになっている。  そこでよくみかけるもの「裏垢」もしくは「闇垢(病み垢)」である。ここではまとめてサブ垢ということにしよう。  私もそれらに当てはまるアカウントを持っている。  必要だからあるのだ。必要だから別のアカウントを作る必要があるのだ。  はじめは、あるアーティストが好きでその情報を交換するため、または、芸能人のアカウントをフォローするためというとても単純な思いから始まるわけだが、日に日にそのフォロワーが増え、本垢(リアルでつながっている人たちが不特定多数みることができるアカウント)のフォロワー数をあっという間に追い抜くのだ。  そして、いつかフォロワー同士の絡み(リプライやダイレクトメッセージのやりとり)が濃くなる。こんなに楽しいことはない!という具合にtwitterにはまってしまうわけだが。  そこで突然訪れるのだ。  「死にたい」のツイートが。  タイムラインに。  そして私自身も書き込んでしまうのだ。    「死にたい」  でもそこには本気でこの世から消えてやろうなんていう思いはなくて、ただこの世の中からとりあえず一旦消えたいという思いが詰まっているのだ。  
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