第1章

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第1章

…の財政危機を打開すべく、3日後の明朝より執政官による議会が発足されることとなりました。空中都市民の皆様は… 区に1つ設置してある拡声器からポリスの放送が聴こえる。 そろそろ起きなければいけない時間だ。 僕は目を開いて、前に泳いだ。 寝起きだとうまく泳げない。頭も働かない。壁にぶつかりそうになるのをぎりぎりで察知して、左に旋回した。 雨水を貯めている貯水室へ向かう。 その部屋には大きなタンクが浮いてあり、屋根へとパイプが延びている。 屋根に設置してあるロートが雨粒をあつめ、濾過してこのタンクへと注がれる仕組みだ。 僕は蛇口をひねった。
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