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奏太side
俺は小さい頃チビで泣き虫で、そんな弱い自分が大嫌いだった。
でも、小学校の時俺を救ってくれたヒーローに出会ったんだ!
「こいつ、また泣いてやんの!チビの泣き虫ー!!もうこんなやつ放っといて行こうぜ!」
いつもみたいにクラスのやつにイジメられてたとき、
「ちょっとあんたらさ、弱いもんイジメなんてカッコ悪!」
「はぁ?なんだよお前!女のくせに関係ないやつは引っ込んでろよ!」
「女だから何?こんなやつら放っといて私と一緒に遊ぼ!」
そう言って俺の手を引いて悪いやつらから守ってくれた!
女に守ってもらうなんてカッコ悪って思ったけど、
この出会いのおかげで俺は強くなれたし、変われたんだ!
これが俺の初恋。
単純すぎて笑っちゃうだろ?
でも、その女は他校の生徒みたいでそれっきり会えてない。
分かってるのは名札に書いてあった名前だけ。
また、どっか出会えるんじゃねぇかなって運命の再会をずっと待ってる…。
そのチャンスがまさに明日!
俺、中川 奏太(なかがわ そうた)は転校先の学校で高校2年生を迎える。
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