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天使
芸術家の群れの中
すました顔で立っている
薄汚れた僕を見つけた
何となく誇らしげで
何となくかっこつけてて
うらやましく思ってしまったんだ
どうしようもない世の中で
どうしようもないこの僕が
何のために何が出来る
そんなことも知らないのと
笑われている気がして
口を閉じて瞼を塞いでいた
正しいものは綺麗なものと
一体この僕に
誰が教えたのだろう
限りなく空に近いそんな山のてっぺんに
蹴落とされた天使がいて
「早く空に戻らなきゃ」
血塗れのナイフを握り
輝いてる翼をはためかせた
知りたいことと教えられたこと
その間はいったい
何で埋めればいいのだろう
限りなく空に近いそんな山のてっぺんに
蹴落とされた天使がいた
その天使が去った後に
例え何が残ろうとも
僕の手には何も残らないよ
僕の手には
残らないよ
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