サマー・バレンタイン

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なぜ、こんな話をしたか。 ここで本題だが、 なんと、 サッキ・ロナウジーニョ と、 高瀬 が、 この度めでたく結婚することになったのである。 高瀬から知らせを聞いたときには本当に驚いた。 そして、先日、僕は、時効だと思うのだけれど・・・といって、クネクネにやにやしながら、あの夏に起こったサマー・バレンタイン(ウ○コ)事件の犯人が僕であることをサッキに白状し、サッキは、ますます高瀬のことが好きになった、とおっしゃったのであった。 僕は、 「あのとき、和紙にはなんて書いてあったの」 と聞くと、サッキは、 「和紙じゃなくてオシャレな付箋だったんだけど、“あのとき、ありがとう”って書いたんだ」 と答えた。 “あのとき、ありがとう” なんてイイ台詞。 この言葉だけで、小説2本、短編映画の脚本が3本は書ける。 二人の“あのとき”を知る由もないが、どうやらバレンタインに渡せなかった気持ちを、半年後の区切りの日に、どうしても伝えたかった、とのことのようだった。 素敵やん。二人とも。 ま、僕は最低な人間だけれど。 と、そんなこんなで、今ふたりから結婚式の友人代表スピーチを頼まれ、思い出に浸りながら、この話を書いているわけです。 僕としては、トラウマになりかけた最高のネタとして、 高瀬クン・・・ それでッ・・・・ 平気なのオオオオオツツツツツ!!!!!!!!!!!!! を友人のスピーチで言いたくてしょうがない衝動に駆られているが、誰もウケないだろうし、めでたい席に下品な話は止めておく。 草食男子5人で久々に会えるのを楽しみにしています。 お二人よ、お幸せに。
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